第30章それでおしまい

チェイスの表情が凍りついた。

彼はうんざりしたようにため息をついた。「セリーナ、僕たちはもう何年も一緒にいるじゃないか。チェイシー・グループが立ち上がったばかりの頃、どれだけの取引先が僕に女をあてがおうとしたか知ってるだろう? どの子もブリエルよりずっと美人だった。でも、僕がその誘いに乗ったことが一度でもあったかい?」

セリーナは何も答えなかった。

彼の言う通りだった。すべて事実だ。当時、チェイスは彼女のために多くの誘惑を退けてきた。だからこそ、彼は他の男たちとは違うのだと、彼女は信じ込んでいたのだ。

しかし今、彼がこんなにも真剣な顔で嘘をつき、もっともらしく憤慨してみせるその三文芝居...

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